現在、度重なる医療事故が起きていることが原因となって信頼できる医療が受けられ、また、信頼できる「名医」のいる病院を患者が求める声は富に強くなっているのが実情です。つまり、信頼できる医療・病院が切に求められているのです。
まず、日々の暮らしの中で、マスコミなどを通して医療・病院事故のニュースを見聞きする機会が増えていると感じることはないでしょうか。しかし、正直なところ、度重なる医療・病院事故の発生によって多くの人が病院に対して不信感を持ってしまうようになっている事は確かです。このように後を絶たない医療・病院事故のために、社会全体に医療・病院に対する不信感が募っているという状況は、医師と患者の双方ともに良いことは一つもありません。
最近起きた医療・病院事故を取り上げてみますと、2010年2月に京都第二赤十字病院(京都市上京区)で起きたことですが、同病院で心臓血管外科の手術をした京都市内に住む女性患者(67)の体内に、手術の際に使用したシリコーン製の器具を手術後も取り除かれずに約2週間置き忘れていたという医療・病院事故があります。
病院側の説明ですと、この女性患者は同病院で2月22日に腹部大動脈瘤の摘出手術を受けた患者だという事です。年のためにと退院予定の3月5日にCT検査をした際に、臓器を保護するためのシリコーン製の器具が腹部内に残されたままであることが解かり、同病院では緊急に、同日、手術をしてそのシリコーン製の器具を女性患者の体内から取り除いたという医療・病院事故です。この医療・病院事故の場合は、幸いにも女性の命に別状はなく、19日に無事退院したということです。
病院は、このことに関して女性と家族に謝罪し、病院院長が心臓血管外科部長(55)と執刀医(36)、看護師長(49)を口頭による注意をしたとのことです。
このようにほとんど毎週のように医療・病院事故が発生しているのに比例する形で、現在、世間には「名医」「名病院」を紹介する書籍と情報で溢れかえっています。しかし、よくよく注意してみると、それらの情報による「名医」のいるはずの有名病院が医療・病院事故をおこして、医療裁判で訴えられているなんてことが実際にあるのです。そのために、患者は、病院名などで何となく作られた医療・病院の「ブランド」のイメージを何にも疑わずに信用してしまうことなく、つまり、患者にもいい医療・病院サービスを受けるためにはそれなりの智恵が求められる時代になってしまったとのです。